1966年発表の2rdアルバム。 荒削りな1stに比べ、よりポップさが増した2rd、 という、よくあるパターンで片付けられていますが、 まるでハズレなし。これもかなりカッコイイです。 |
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LP(オリジナル) 発売日:1966 発売国:US レーベル:Etiquette カタログNo:027 |
Recordings produced : Buck Ormsby, Kent Morrill Licensed : Etiquette Productions Mastered : Bob Irwin Layout : Pete Ciccone/Immaculate Concepts Cover and studio photo : Jini Dellaccio |
1. Cinderella (G Roslie)
オリジナル曲。この曲の難点は1stに収録されてないこと、
って言ってしまいたいくらい1曲目にふさわしいズシンとくるナンバー。
66年にシングル「Louie Louie」のB面として発表。98年にもシングルとして出ています。
2rdでは1番の人気曲じゃないでしょうか。
2. Don't Be Afraid Of The Dark (G Roslie)
オリジナル曲1965年シングル「Shot Down」のB面として発表。
2曲目からミディアムテンポのナンバーで、この辺で1stに比べ勢いがないとの評価を受けてる気がします。
3. Skinny Minnie (B Haley - R Keefer - C Cafra - M Gabler)
オリジナルは「ロック・アラウンド・ア・クロック」でおなじみウエスタン・スウィング、ロカビリーの、 ビル・ヘイリー(Bill Haley & His Comets)。
他にもビートルズ、ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(Gerry & the Pacemakers)、ウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズ(Wayne Fontana & the Mindbenders)、マミーズ、日本ではザ・タイガースがカバーしてます。
4. Let The Good Times Roll (L Lee)
オリジナルは50年代の男女デュオ、シャーリー&リー(Shirley & Lee)。
映画『スタンド・バイ・ミー』で主人公たちがコイントスするシーンで流れます。 そして、個人的にはなんと言っても『ルード・ボーイ』でジョー・ストラマー(ザ・クラッシュ)が、 この曲でピアノの弾き語りをするシーンが印象的です。
キングスメンもカバーしています。
5. Don't You Just Know It (H Smith - J Vincent)
ニューオリンズR&Bのピアニスト兼ソングライター、 ヒューイ・ピアノ・スミスがオリジナル。
フィールグッドもカバーしています。他にドクター・ジョン。そしてまたまたキングスメン。
6. Jenny Jenny (E Johnson - R Penniman)
オリジナルはリトル・リチャード。忠実にカバーしている印象です。ファーストでもリチャードのカバーがありましたが、ソニックスのボーカル、ジェリーの歌い方は、かなりリチャードに影響を受けていると思われます。
ジェリー・リー・ルイス、 フリートウッド・マック、
日本ではスパイダースがカバーしています。
7.He's Waitin' (G Roslie)
オリジナル曲。98年に出たシングル「Cinderella」ではB面に収録されてます。
これぞソニックス!と唸ってしまう「The Witch」タイプのナンバー。めちゃめちゃカッコイイです。
8. Louie, Louie (R Berry)
「Louie, Louie」は200とか300のバージョンがあると言われているそうで、「Louie, Louie」だけを集めたコンピ盤を見かけたことがあります。
オリジナルは1956年リチャード・ベリーによるもので、そこそこヒットしたけど、その後忘れ去られてしまったそうです。その5年後、ロッキン・ロビン・ロバーツがベリーの中古盤を見つけ、自分で演奏したら客の反応が良く、バックバンドだったウェイラーズと一緒に録音。そしてそのバージョンをジュークボックスで聴いたキングスメンがコピーし、大ヒットしたそうです。
また、キンクス(The Kinks)が超名曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」でリフを参考にしたことでも有名。カバーもしています。
そのほか、スワンプ・ラッツ、ヘッドコーツと多くのガレージグループがその音を受け継いでいます。
他に映画でも『アメリカン・グラフィティ』でキングスメンのバージョンが。また『アニマルハウス』でもバンドが演奏するシーンがありました。時代を象徴するほど有名なようです。
9. Since I Fell For You (B Johnson)
頭にドが付くほどのバラード。”ガレージパンク”のグループはやりません。
ブルース、ジャズのミュージシャンが大勢カバーしているようです。 さまざまにアレンジされていて、同じ曲なのか判断しかねるくらいです。
オリジナルはブルースピアニストのBuddy Johsonにより作られ、彼の妹のEllaが発表したもので、 1963年にレニー・ウェルチがカバーして再ヒットしたそうです。
10. Hitch Hike (W Stevenson - C Paul - M Gaye)
オリジナルはモータウンの代表格であるR&B、ソウルシンガー、マービン・ゲイ。
ストーンズ、スパイダースもカバーしてるようです。
11. It's All Right (C Andrews)
オリジナルは歌手のアダム・フェイス(情報提供:kazuyaさん)。
なかなかポップで好きな曲。オリジナルもかなりいいです。
12.Shot Down
G Roslie
オリジナル曲。65年にシングルとして発表。
さっきまでの流れから急にまたソニックスらしい曲。
「The Witch」とか「Strychnine」っぽい。特に後者。
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